第4回報告3-午後編-

●午後編
-ラージグループでの話し合い(ロール・プレイ)-
昼食の後、午後の話し合いが始まりました。
ロールプレイをしながらいろんな事態を客観的に眺めていくことにしました。

そのときグループの中にちょっとした緊張感がありました。
最初そのことについて何人かコメントしました。
「ここで話していいことってなんだろうか、と考えてしまいます。」
「自分が言ったことで変に思われないか、誰かが困らないか、気になります。」
そのようなコメントが出てきました。
「この話は『出会いなおし』とつながっているのかな?」
「つながっていると思う。本当の自分として話し出せないってことが起きているけど
それがすれ違いを作っていくことが前回(第3回)では話題になった。この緊張の向こうに本当の自分ととしてのコミュニケーションと『出会いなおし』があるのだと思う。」
「午前中のエクササイズのこともみんなとシェアしたかった。」
一人早く帰らなければならない女性がいたので
その方に午前中のエクササイズのことを話してもらうことになりました。

「自分のパートナーは家族の中でパソコンを利用して効率的に仕事をこなす。自分はそういったテクノロジーのスピードについていけない。」
そこで「効率主義のロール(役)」と「ゆっくりマイペースで味わうというロール」を取り上げて
そのイメージに合う方を参加者から選んでロールになってもらいました。

「効率主義」(ハイテク、勝ち組)には2人の女性が、「マイペース」(ローテク、負け組)には2人の男性が選ばれました。
「効率主義」は「マイペース」をどんどん急かしていきます。
「パソコンとか使ってくれないと一緒に仕事やっていてとても迷惑するんです!」(ハイテク)
「パソコンがなくても情報は電話で十分できるし、自分のペースでやりたい。」(ローテク)
「スピードを上げて効率も上げればお金だってたくさん稼げるし、そのままじゃ負け組みのままだよ!」(勝ち組)
「お金も必要なだけあればいい。」
こんなやり取りから始まり、参加者もどんどんそれぞれのロールに加わったり、
反対のロールに移動してみたり、動きながら進んでいきます。
その中でハイテクロールのとめられない気持ち、走り続けなきゃいけないという気持ちが際立ってきました。

そのとき突然ローテク側で大切な声が出てきました。
「テクノロジーが進むのを止めることはできないけれど、テクノロジーに作られた時間で生きるんじゃなく、地球に初めからある時間に生きることが大切だと思う!」
それはローテクロールの裏側にある超越した何かのような声に感じられました。
(僕は午前編に書いた「昔はよかった」とつながっている何かかなぁとも思っていました。)
するとハイテクロールの裏側に
「うるせぇんだよ!走り続けなきゃダメなんだ!!!」
というロールが生まれ来ました。それはまるで暴走族のようだ!まさにヤンキー!

ファシリテーターがそのロールを強めていくと
ローテクの裏側にいた女性が言いました。
「そっちはフル装備のバイクで改造しまくっていてたくさんつるんでいるヤンキーだけど
こっちは原チャ(原付バイク)で田んぼ道走っている田舎のヤンキーって感じ。そっちはわき目も振らず走り続けているけど、田舎のヤンキーは原チャを止めて空を見上げたり田んぼ眺めたりしている感じ。」
暴走族はさらに加速して騒ぎます!
ローテクロールはどんどん冷めていきます。
「最初は強要されている感じで嫌だったけど、だんだんあっち側がものすごくバカに見えてきた。あぁはなりたくない。あれが勝ち組なら負け組みのままがいい。…でも」と言いながら立ち上がりました。
ローテクロールのグループの少しはずれの方に移動して
「でもやっぱり負け組みでいいのか、不安もある」と呟いたのです!
そのときハイテクロールに変化が起きました。
立ち上がり、同じように少しはずれに行き、
「実は…僕らも走り続けていることに不安がある…。」
それに応えるようにローテクの裏側から
「君が走り続けても止まっていても君のことが好きだよ。」

しんとする…。
何かが収束した瞬間だった。
2つの世界がひとつにつながった感じだった。

この感じはその場にいた人でなければ感じられないものですが
毎回2つの異なるサイドがひとつにつながる瞬間に訪れる空気なのです。
僕たちが共有したいのは、この体験なのです。
「僕らは立場を超えてつながっていける」
この感触はこの空気の中にあるのです。
それは体験したもののみが知る感覚なのです。
そのための場が水戸教育フォーラムです。

そして進み出したのです。
2つのロールはひとつになり始めました。
「止め方を教えてほしい」(ハイテク)
「少しスピードを出して走りたい気持ちもある。40kmくらいで。」(ローテク)
「40出てなかったのね!!!」(大爆笑)

「『ハイテク』と『ローテク』で始まったけれど、『仕事をがんばらなきゃ』と『のんびり行こうよ』とも重なるし、『母親としてしっかり』と『ありのままの自分らしく』とも重なるし、この2つのサイドはいろんな形で私たちの日常生活の中で現れてくる2つなのだと感じました。」
(『スピードの時代』と『古きよき時代』、ノリ的には、午前中にすでにこの世界が垣間見えていたようにも感じました。)

-スモールグループでの話し合い(シェアリング)-
3,4人のグループになり、ラージグループでの体験や気づきを
実際の日常生活にどのようにいかしていくか、話し合いました。
「表の声と裏の声が必ずあって、裏の声が聞こえないとき走ってしまうのかもしれないな。」
「ということは裏の声があるのを想像できればいいのかも。」
「2つのロールとも同じ根っこだった。両方とも効率よく早く生きる必要がある、という声に対して、そのとおりに生きるように自分を駆り立てていくサイドとそれをあきらめて無視するサイドに分かれていったのかもしれない。」
「すると同じ根っこならば自分の根っこを見つければ、それは反対のサイドの根っこでもある。」
「役割からの声ではなく、『実は不安』という本音が出たときに両方が近づきあい始めた。その本当の声というのが自分と対立するサイドとのコミュニケーションで大切なのかもしれないなと思いました。」
「早い方がいい人は早く、遅くてもいい人は遅く、自由にスピードを変えていければそれでいいんのかなと思いました。」


-全体でシェアリング-
アンケートに答えていただき、全体で一人一言ずつ感想を言っていただき、第4回水戸教育フォーラム終了!!!

第1回~第4回までで何かが一巡りしたように僕は感じました。
僕らの中では第1ステージが終了したのかもしれません。
僕らはこれまでの体験からさらにヴィジョンをはっきりさせることができ、
具体的にやるべきこともはっきりさせることができました。
これも参加してくださった実に多様な愛すべきみなさんのおかげです。
そして立場の違いにともなう脅威を超えて
自分を表現し、分かり合うところまでいく参加者のみなさんの開いた心と勇気に
本当に感動し、感謝しております。
これからも水戸教育フォーラムは
さらにお互いの声を聴き合う場として、みなさんの人生がより豊かになる機会が提供できる場として、成長していきます。
応援、よろしくお願いしますね。

すみません、もう深夜なので
つい熱く語ってしまい
朝、読み直したとき恥ずかしい
ってわかってるんですけどね。
今は今の気持ちを載せさせて下さい。

乃生
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by gururimito | 2004-09-28 00:23 | オープンフォーラム
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